INTRODUCTION

鳥海山に注ぐ
光を、いただく


鳥海山に積もった雪が
あたたかな光に溶かされ
山で蓄えた栄養を
庄内平野へ運んでいく。


山から届いた水と栄養を
めいっぱい吸収し
眩しい光を受けて
稲は青々と背丈を伸ばす。


穏やかな光に照らされながら
稲穂はふくよかに実り
黄金色に色づくころ
収穫の時を迎える。


酒造りに勤しむ蔵人を
横目に降り積もる雪が
澄んだ光の中に佇む鳥海山に
再び水を届けていく。

鳥海山にもたらされる光を
四季の恵みを、
一本一本の日本酒に
注ぎ込んでいます。

LINE UP

それは、闇夜を切り拓き、新しい一日の始まりを告げる光。
夜明けの希望の光。

これから新しいことが始まる時、
または、自ら何かを始めようと決意した時、
自信と希望に満ちた気持ちとともに、
この暁光(ぎょうこう)を楽しんでいただきたい。

雪深い山形において、奥羽山脈から流れる冷たく清澄な水と、
透き通った空気の中で育った酒米を使用し、
蔵人の手によって、大切に醸されたこの日本酒は、
そんなシーンで飲むのに相応しい仕上がりと自負しております。

これから始まる新しい時代に、そして、その一日一日に、
暁光(ぎょうこう)が明るい彩りを添えられることを願って。

楯の川酒造六代目蔵元 佐藤淳平

山形が産んだ酒米[ 雪女神 ]

酒米の王[ 山田錦 ]を超えるべく
二〇一七年に産声を上げた
地元山形県の酒米「雪女神」。
この地の威信をかけて創られた米を
SAKERISEの幕開けを告げる
[ 暁光 ]の原料米として選びました。

透明感を生む精米歩合

自社精米が可能だからこそ
米の磨きにもこだわります。
[ 雪女神 ]精米歩合十八%。
約二週間もの時間を費やし
丁寧に取り除いていきます。
酒米の持つ透明感を表現する
精米歩合。それが十八%でした。

美しく上品な余韻

精米歩合二十%以下の酒造りに
早くから注力してきたことで培われた
繊細な感覚と卓越した造りの技術。
酵母の香りや特徴に過度に頼らない。
その思いを、余韻という形に凝縮し、
表現しております。

「暁光」購入ページ

それは青く揺らめく庄内の海を軽やかに駆ける光。
寄り添っては、去っていく光。

高精白の日本酒は
香りが派手で飲み疲れしやすく
甘味が強いため、お食事と合わせにくい。
精米歩合18%ながら食中酒として
設計された閃光(せんこう)は
そのような誤解を解くために醸したお酒でもあります。

冷涼な地域でその個性を発揮する原料米[ 美山錦 ]は、
蔵が得意とする酒米の一つです。
契約農家の方が丹精込めて育てた庄内産「美山錦」を
蔵人の手によって、柔らかくも芯のある味わいに仕上げ
高精白でしか生み出せない辛口を目指しました。

閃光のごとく、膨らみもありながら一瞬で消える儚い余韻を
ぜひお料理と一緒にお楽しみください。

閃光(せんこう)がお供する、大切な人とのお食事が
いつまでも記憶に残ることを祈って。

楯の川酒造六代目蔵元 佐藤淳平

冷涼な気候で活きる酒米

農家の方々と直接契約を交わし
共に育て上げた[ 特別栽培 美山錦 ]。
一九七八年に長野の地で生まれたあと
冷涼な気候に適したその栽培特性から
東北の酒造りに深く関わってきた酒米です。
美しい酸と心地よい苦味を持つこの米を
華やかであり軽やかな食中酒を目指した
[ 閃光 ]の原料として選びました。

磨き出す美しい酸の輪郭

酒米の個性を引き出すため
自社精米にこだわってきました。
[ 美山錦 ]精米歩合十八%。

硬くて精米することが難しい
この酒米を約二週間もの間
丁寧に丁寧に磨き続けます。
高精白でないと表現できない
上品でありながら爽やかな
酸の輪郭を削り出しました。

食事に寄り添う上品な辛口

一九〇年続く酒蔵の歴史に慢心せず
醸造の技を革新し続けています。
精米歩合二十%以下の酒造りで培われた
繊細な感覚と卓越した造りの技術。

シャープでありながら滑らかな酸を
穏やかな甘みと香りで際立たせました。
引き算の発想で味わいの要素を絞り込んだ
食事に寄り添う辛口の日本酒です。

「閃光」購入ページ

BRAND VISION

日本酒という光で、庄内を照らす

日本酒の課税出荷量は1973年にピークを迎えた後低下の一途を辿り、2019年にはピーク時に比べて1/3以下に減少しています。酒蔵の数が1975年から2017年までの40年間で半減するなど、凄まじいスピードで日本酒という文化は失われつつあります。

元来、日本酒というものはその地域の風土・文化に根ざしたものであり、その地域の風景の一部です。そのため、日本酒を飲む文化が失われるということは、その地域の風土・文化が失われることを意味します。
酒造りを初めて190年余り、庄内の地に根ざしてきた楯の川酒造だからこそできるこの地への恩返しは何か、私たちは考えました。

地域の風土や文化を守るには、そこに大きな価値があることを実感してもらうことが必要です。そして、この地の風土と文化と歴史の結晶である「日本酒」こそ、庄内の価値を伝える上で大きな力を持つ作品になるのではないでしょうか。

シャンパーニュ、ブルゴーニュ、ボルドー、ナパバレー。
その地で生み出されたワインの品質とブランド価値がそのまま、産地に対する評価に反映されるように、庄内という土地が持つ特性を最大限活かした日本酒造りによって、この地の価値を押し上げたい。

この地の風土・文化・歴史を表現する作品として日本酒を生み出し、国内外に届けることによって庄内地域自体の価値を高めていくことが、SAKRISEの大きなミッションであり、存在理由です。

「SAKERISE」が目指すこと

伝統と革新の共存。

200年近く続く酒造りの伝統こそ、日々の革新の集積です。既存の概念や常識に過度に囚われることなく、伝統を新たな視点で解釈し続けることを通して、日本酒の新しい歴史を作り上げていく。原料米の処理や醸造プロセスの工夫という”日本酒の内面”から、商品デザインや提供体験という”日本酒の外側”に至るまで、伝統と革新の共存を目指します。

自然の恵みを、暮らしの恵みに。

鳥海山からの美しく澄んだ雪解け水、たっぷりと注がれる太陽の光、朝昼の大きな寒暖の差という自然の恵みが、この地のお米を豊かに実らせます。そこに酒造りの技を掛け合わせることで、大切な人との食事のシーンを華やかに演出する日本酒が生まれ、自然の恵みは暮らしの恵みへと姿を変えます。

田園風景に光を。

SAKERISEは、日本酒文化だけでなく、稲作文化や伝統工芸など庄内の地域文化の発展に貢献していきます。私たちが酒造りを続けてきたこの地のため、そして100年先も1000年先もこの地で美しい酒をつくり続けるために。庄内の田園風景に希望の光をもたらせているか、常に問い続けます。

山形・庄内と共に

全量契約栽培

農家の方々一人一人と契約を交わし
持続可能な米作りをサポートする

米、それは、純米大吟醸における唯一の原材料であり、米農家の方々は酒造りにおける大切なパートナーです。農家の方々と直接コミュニケーションをとり、酒米の品質を高めていく先に私たちが目指す「限りなく純粋に近い日本酒」があるはず、そのような思いで全量契約栽培米による醸造に取り組んできました。
加えて、農薬や化学肥料の使用を抑えた特別栽培など、高品質・高付加価値な酒米生産にも共に取り組んでいます。高付加価値な日本酒を生み出すことを前提に、酒米をしっかりとした価格で購入させていただくことで、持続可能な米作りに貢献することを目指します。

稲作指標

日本酒の稲作貢献効果を可視化し
この国の美しい田園風景を守る

楯の川酒造は、日本酒造りを通してこの国の稲作文化を守っていきたいと考えています。耕作放棄地が拡大する昨今において、稲作文化の縮小を食い止め、美しい田園風景を守ることをミッションとして「稲作指標」を導入しました。
「稲作指標」とは、作品1本あたりを醸造するのに必要な田んぼの面積で、その商品の購入によって保存された田んぼの広さを表します。この稲作指標については、精米歩合(米を削って残った割合)によって決まるのではなく、使用する酒米の品種や栽培方法・酒米生産者・醸造年度・醸造方法等(上槽・仕込み配合等)にも影響され、それぞれ数値が変動します。

SAKERISEは
人々に光をいただく究極の体験を、
そして光が人々の中で
希望として満ちていく未来を、
世界中の皆様に提供していきます。
それこそが、日本酒にとっての
希望の光になると信じて。

楯の川酒造六代目蔵元 佐藤淳平

BREWERY TATENOKAWA, Inc.

醸造元 楯の川酒造株式会社
 酒田の地で日本酒を作り続けて190年余り。
透き通った鳥海山の雪解け水をめいっぱい吸い込み、
庄内平野の土の力に育てられた米。
長年蓄積されてきた技術と経験に
新しいインスピレーションを加え、
伝統と革新の共存を目指しています。

SAKERISE取扱店

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時期や特約店様によっては
お取り扱いのない商品もございます。
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